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ある伝説的隠居研究者の回想ブログ

農薬批判論者の問題点 8
 次に、何故日本の主婦は乳剤を便用した果物を買わないのかという行動の理由であるが、売るほうの業界は「高級感の差」と説明している。念のために、女子大卒の専業主婦に光る林檎を買わない理由を尋ねたところ、光る林檎は農薬散布が原因とテレビで聞いたので、という返事であった。光った林檎に商品価値を認めない点では一致しているが、なかみはこの程度のものである。
 落葉果樹とは、具体的には林檎、梨、桃、葡萄を指すが、日本の店頭に並んでいるこれらの果物は、確かに粉をふいたような感じである。成程、高級な感じがある。
 余談になるが、蜜柑はツルリとして光っていることが選択のポイントである。その為に、日本の蜜柑生産地では蜜柑は必ずワックス掛けをしている。食べるわけでもない、果物の表面の感じが、最も重要なセ−ルスポイントになるので、農民は農薬残留の危険性最大の水和剤を使ったり、ワックスを付けたりして有毒化している。テレビに振り回される飽食日本の文化が生んだ農民の姿である。
| 農薬批判論者の問題点 | 12:17 | comments(0) | - | pookmark |
農薬批判論者の問題点 7
 それ故、農薬製剤メーカーは、落葉果樹地帯に農薬を売り込む時は原薬を水和剤に製剤することから仕事が始まる。水和剤でなければ1トンも売れないのであるから、水和剤に製剤することは至上命令になり、原葉が落葉果樹の病害虫に有効で売り込むことになれば、物理化学的性質の不適合等は「なんとかしろ」ということになるのである。
 どうしてこんな烏鹿げた狂想曲が演じられるかということであるが、日本の主婦達は乳剤を使用した果物は絶対に買わないのだそうである。
 それ故、スーパーや小売店は乳剤を使用した果物の納入を拒否する。農協も取扱を拒否するので、農民は水和剤一辺倒を余儀なくされて、水和剤が散布された果樹園の中を毎日通学する小学生が眼に被害を受けるという構図が浮かび上がってくるのである。
| 農薬批判論者の問題点 | 07:58 | comments(0) | - | pookmark |
農薬批判論者の問題点 6
 ちょっと考えるだけでも佐久市周辺の落葉果樹地帯の、水和剤使用と異常な大量、多数回農薬散布などの、異状な環境案件が問題に見えてくるのである。
 水和剤という剤型は農薬独特の製剤形態であるが、安全性の面に問題があることは、さんざんPRされて農薬関係者の常識である。例えば、パラチオンは乳剤のみが製剤許可されて、水和剤は製剤禁止であった。水和剤が危険な剤型であることは世界的常識であるから、専門家の農村医学界のメンバーが知らない筈はない。知らなければ、農村医学を語る資格は無い。
 水和剤は薬効が乳剤より劣るという問題があるので、乳剤の製剤に技術的困難がある時に採用する剤型であるが、当時の落葉果樹栽培地帯は水和剤のみを購入して乳剤は絶対に購入しないという、常識では考えられない安全無視の農薬購入方針を堅持していた。
| 農薬批判論者の問題点 | 07:41 | comments(0) | - | pookmark |
農薬批判論者の問題点 5
 世界に類例がない局地的な中毒事故を取り上げて、全世界で二十年以上の使用実績があるマラソンの毒性を批判してもどうにもならないのであるが、批判論者の研究課題は地域の問題解決から離れて、なんの役にも立たない自説のためのデータ作りが目的になる。私にはセンセーションを喜ぶマスコミ体質に惑わされて、科学的に考えることも出来なくなった行為にしか見えなかったのである。
 マラソンが慢性中毒事件を発生するまでには、少なくとも製剤形態、散布濃度、散布回数、マラソン空中濃度の要因がある。これらの要因の異常の有無を解析せずに、中毒原国をマラソンに直結することは出来ないはずである。

| 農薬批判論者の問題点 | 08:02 | comments(0) | - | pookmark |
農薬批判論者の問題点 4
 あれから二十数年を経たが、未だに執拗な農薬批判が続けられている現状を見ると、落葉果樹地帯には、慢性中毒問題がそのまま残されているのではないかと心配である。それにしても、農民の健康をまもるべき農村医学会はなにを考えているのか不思議である。
 繰り返すようであるが、佐久市周辺に眼患者が多い事実が否定されたわけではない。しかし、その原因を、世界の常識になっている、有機燐系殺虫剤の慢性毒性試験で最初に出現する眼の障害に短絡させるので、マラソンの毒性をめぐる論争になるのである。
 佐久市民病院で確認されたマラソンの中毒症状は、常識で考えられる環境条件では絶対に発生しないことも事実である。とすれば、問題解決の意志があれば、佐久地方に何か事故に繋がる原因がないか探すべきであろう。結果が事実ならば、原因が見つかる筈である。原因が判れば問題は解決する。
| 農薬批判論者の問題点 | 11:07 | comments(0) | - | pookmark |
農薬批判論者の問題点 3
 私は、当時、住友化学の農薬製剤研究室の主任研究員をしていたが、この論争で直感したことは、この論争における双方の主張はどちらも正しい、真の犯人は水和剤という剤型で、弾劾されるべき黒幕は、そのような危険な剤型の便用を落葉果樹地帯に強制している日本の主婦達であるということであった。
 前述の論争は、結局、どちらにも軍配が上がらずに物別れのような状態になり、当時の慢性中毒説論者は自説を枉げる事を潔しとせず、農村医学界を牙城にして、末だに、農薬批判の狼煙を上げ続けているのである。
| 農薬批判論者の問題点 | 07:50 | comments(0) | - | pookmark |
農薬批判論者の問題点 2
 二十年以上も前の話であるが、現在も事態がそのままであるかも知れないので、農村医学界による有機りん系殺虫剤のマラソン剤批判の例を挙げて、当時の感想を述べる。
 二十数年前になるが、長野県の佐久市民病院に於いて、小学生を中心に視力低下を伴う眼疾患が多発して、その原国は有機燐系殺虫剤のマラソン剤の慢性中毒である、という指摘がなされて、学会が大いに揉めたことがある。
 慢性中毒説論者は、患者が落葉果樹栽培地帯に多発している事実と、動物実験で眼に障害が現れたことを論拠にして慢性中毒説を主張した。一方、中毒説否定論者は、有機燐系穀虫剤のマラソン剤の慢性毒性試験で、眼に障害が出る濃度は現実に考えられない高濃度案件であること、マラソン剤は世界的に長期間使用されているが、類似する事散例がないことを主張していたと思う。論戦の内容は間接的に聞いた記憶であるので、正確でないかもしれないが、私が指摘したい問題点に直接の関係がないので先へ進む。
| 農薬批判論者の問題点 | 07:44 | comments(0) | - | pookmark |
農薬批判論者の問題点 1
 農薬は政府の登録許可によって販売される商品で、登録許可申請の段階で安全性に関しては厚生省と環境庁による厳しい審査が行なわれるので、通常の環境案件で一般市民に慢性中毒事故が発生することは絶対にありえないと考えるのであるが、日本には、慢性中毒事故の発生が危惧される環境が放置されている例がある。
 この原因について問題になることは、環境改善に責任を感ずべき当事者が、環境改善に目を向けずに、農薬批判の方向に問題点をすりかえて世間の注目を集めることに走り、中立的であるベきマスコミが一方的にそれに同調した論陣をはり、そのために、議論は現実の問題から離れて空転するのみで、肝腎の環境改善が進まないという、実に、救いがたい社会現象が見られることである。

| 農薬批判論者の問題点 | 13:41 | comments(0) | - | pookmark |