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ある伝説的隠居研究者の回想ブログ

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国際人と生涯学習 6
 外国のリーダークラスの人と話していると、相手の話に対する理解が早くて正確なことに驚かされることがある。洞察力があるのであるが、この洞察力は、あまり上手でない英語で微妙な対話をする時には、英語力以上に大切である。

 この場合の洞察力とは、話のなかで一番大切な問題を感じとる能力の意味で、或程度の人生経験に幅のある深い教養が必須であると考える。心理学で社会的知能とか結晶性知能と呼ばれるもので、絶えざる修練によって、年齢と共に磨かれて円熟するものであると考えられている。具体的には、歴史、哲学、宗教、文学、心埋学などを、本当に理解する能力で、高校生の段階では無理で、大学生の年齢でも理想でなく、三十歳、四十歳頃から理想的な学習年齢に入るとされてている。それ故、晩学で伸びる知的能力である。
 日本の学校教育の間題点は、上述の結晶性知能の教育も、数学や語学や図形理解などの流動性知能の教育も区別せずに、一律に、二十五歳で教育を終わりにしていることであり、日本社会もそれで良いと考えていることであろう。

 OECDの報告によると、高等教育を受けている二十五歳以上の学習者の、学生のなかに占める比率は、日本は五パーセント以下であるが、欧米先進諸国では、最低の国でも三○パーセント以上、多い国では六○パーセント以上である。日本では、家庭で勉強している人が少なくないと考えるが、それにしても大きな格差である。「日本人に哲学がない」という批判を聞くことがあるが、理解させるためには、発達した結晶性知能が必要な課目を、発達段階を軽視して、急ぎ過ぎたことが原因ではないかと考える。
| 国際人と生涯学習 | 20:19 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |









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