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ある伝説的隠居研究者の回想ブログ

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発想の原点 7
 種をあかすと、実は、鼻で試験したのである。

 瓶の蓋をはずして匂いを嗅いで塩酸であることを確かめてから、比重計をいれて目盛りを記録して終わりである。百本分を記録したら、机に座って比重から一を引いて二十倍すると、塩酸の濃度が誤差○・五パーセント以内の精度で出て来るのである。化学恒数表を見れば解るのであるが、分析工仲間の謎になって拡がったらしい。

 その時の工場長の新入社員の育成方針は、一年間試験係で遊ばせて工場に慣れさせるという呑気なものだった。
 大学の薬品分析学教室の出身者に、塩酸百本の分析は可哀想という声もあったのか、副工場長から工場の反応液の分析依頼が来るようになった。易しそうで難しいものばかりで、レパトリー不足を感じた。そこで、当時、評判が出てきたイオン交換樹脂やぺーパークロマトグラフに手をだしていた。PASの現場担当になったのはその頃だった。

 PASの製造工程に大きな謎があった。連続反応で製造するのであるが、分析値を照合して、厳密に仕込みを制御しても、必ず生産量が日を追って低下するのである。
 副工場長は主原料のMAPの品質に疑問ありとして、化学分析値と蒸留収率を同時に求めることを命じた。助手をもらって数十日にわたって追跡したが、時々蒸留取率が落ちるものが出たが、分析値と相関牲がなく意味不明であった。
 蒸留残査はMAPのようであるが、何故、残るのか判らなかった。
| 発想の原点 | 21:26 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |









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