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ある伝説的隠居研究者の回想ブログ

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ジャリルとカーン 12
 凄い金持ちだな、と言ったらジャリルの話が出た。ジャリルはカーンの従兄で、家はチッタゴンの海岸にあり、錫で出来た家だそうである。タ映えに輝くと夢の世界のように美しく、自分の家など問題にならないと話していた。東パキスタンの貧富の差は、想像を絶するものがある。
 あのジャリルは東パキスタンで、屈指の財閥の御曹司だったことが判った。初対面の時の、不敵な面構えを思い出した。ジャリルは日本から帰ると、すぐに、大勢の召使全員に退職金を払って解雇してしまい、若妻一人にして、これから食事洗濯掃除を、全部、自分でするように命じたそうである。日本に学べ、と大号令をかけて、家庭では推理小説を読むことしかしなかった、上流階級の妻君連中をあわてさせたそうである。その後、間もなく、独立戦争が始まり、ジャリルも戦争に参加して勇敢に戦ったが、独立後の状況は知らないということだった。
| ジャリルとカーン | 08:44 | comments(0) | - | pookmark |