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ある伝説的隠居研究者の回想ブログ

まえがき 最終章
 この拙い本が、より完備した解説書の呼び水になれば幸甚と愚考する次第である。
 後半は、一人の昭和一桁サラリーマンの戦後の復興期における会社生活の回想、外国人との思い出、開発途上国を手探り旅行していた頃の正直な印象、戦前の教育で心に残っているものなどを羅列した。昭和一桁に育った一人の人問の視点で正直に書いた心算である。古くて変わっているだけの批判を受けるかも知れないが、東洋思想からアメリカ思想への時代の変化を、具体的に示すサンプルとして書いてみた。併せてご笑覧いただければ幸いである。
平成八年三月
著者
| まえがき | 07:49 | comments(0) | - | pookmark |
まえがき 22
 この解説によって、日本の農薬をめぐる教育は国際感覚的に如何に言語同断な状態に放置されているか具体的に理解されると思う。同時に、合成農薬は人類の未来を切り開く強力な武器として必須であることが理解されると思う。
 本書は読者の知識水準を、マスコミ記者や学校教育関係者において、考える方向のヒントを提供する方針に重きをおいて、紛らわしさを省くために大雑把な記述にした。古い記億の書き下ろしであるので、年代や数字の記憶が曖昧になり、その点に、誤りもあると考えるが、論旨に関係がない誤りはお許し願いたい。現状を放置すれば、日本は世界の非常識として、世界から排斥されることになりかねないという老爺心から、敢えて、禿筆をとったのである。
| まえがき | 07:48 | comments(0) | - | pookmark |
まえがき 21
 昭和四十年代であったが、一流マスコミの局長クラスの人が、農薬に対する偏向報道の抗議に対して、記事を書く若い記者に科学知識や歴史の常識がないので、コントロール出来ない、と、弁解されたという話を人伝に聞いて愕然としたことがあるが、現在もそのままならば、この国は大変なことになると憂慮されるのである。
 この様な考察から、一つの試みとして、ドイツで発見された合成染料から、合成医薬が創造された時の実験仮説、合成農薬誕生の経過と改良研究が進むメカニズム、農薬の日本への導入期の実情、日本特有の農薬の概念や言葉の問題点などの基礎知識を簡潔に解説することにした。
| まえがき | 16:01 | comments(0) | - | pookmark |
まえがき 20
 農薬業界にこの報道が如何に病的であるかを説明出来る人材がいないわけではないが、指摘すると、マスコミの集中攻撃を受けて大変な事になる恐怖があるので、「弱ったなあ」と、傍観することになるのである。日本マスコミの偏向報道については、本文で触れているので省略するが、洗脳された日本国民の姿は、まさに、洞窟の中で入り日に背を向けて座らされて奥の壁にうつる外界の影絵を見せられて、それを外界と信じ込み、洞窟の外の世界から来た人の話を聞き入れないという、プラトンの洞窟の比喩を思い起こさせるものがある。
| まえがき | 14:25 | comments(0) | - | pookmark |
まえがき 19
 農薬分野も同じことで、戦後、受動的にスタートした農薬業界は、欧米先進国からの新農薬や使用技術を導入するだけで精一杯で、手足の知識に過ぎないものを学門と錯覚するモノ知り学者がほとんど全てになった。平成八年二月になっても、PPBオーダー(十億分の一の比率の意味)の農薬(キャプタン?)を野菜に混入して、公定分析法で分析したところ、検出されるべきPPBの残留農薬が検出されなかったという、教育実習レベルの話が、大学からマスコミに持ち込まれて、NHKテレビがトップニュースで報道するという病的な茶番劇が行なわれているのである。
| まえがき | 07:20 | comments(0) | - | pookmark |
まえがき 18
 日本社会がこんなことも理解しない情けない国になった責任は、不見識なマスコミ報道にあると考えるが、遠因として、日本の特許制度が、明治以来、医薬の物質特許を認めず製法特許のみを認めて来たことが考えられる。そのために、日本の医薬業界は、欧米で発明された新薬を輪入販売することに走り、研究といっても、輪入品の特許潜りの別途合成法やゾロゾロ品と呼ばれる類似商品の開発ばかりをしてきた。それ故、専門教育は模倣と追随の業界の影響を受けて、創造的発明における科学思想の転換や、研究の実験仮説や、方法論に関する教育を殆ど無視して、只管、商品一覧表と使用説明書のような講義と、試験法や製造法の実習をする職業教育に偏向したのである。
| まえがき | 07:33 | comments(0) | - | pookmark |
まえがき 17
 一人の学生が、農林省の試験に合格すれば農林省の役人、厚生省の試験に合格すれば厚生省の役人になるように、同一の生理活性化合物は、試験によって農薬にも医薬にもなる。ただし、両方を兼務出来ないだけである。そして、慢性毒性を含む安全性に対する合格基準は農葉の方が比較にならぬ程厳しいのであるが、こんな話も理解しようとしない。こんなことは、昭和四十年頃から世界の常識であり、医農薬の創造の歴史の常識があれば低抗なく理解出来る。『サイレント・スプリング』は農薬の濫用と玉石混淆を放置するなと主張していただけである。
| まえがき | 07:51 | comments(0) | - | pookmark |
まえがき 16
 この可能性に気付いたのは、定年退職して故郷に帰り、教員レベルの人と医薬や農薬の会話をした時である。医農薬に問する商品的知識はあるが、医農薬が発明された時の科学思想や研究の方法論のような常識はなく、医薬は救世主のように信仰し、農薬は悪魔のように忌避することに気付いた時である。
 こんな先生に教われば、生徒は医農薬の物知りになるが、科学思想的には成長も変節もしない石頭の大人になる。マスコミ記者も主婦連も石頭に変わりなく、一億総石頭の金太郎飴になる。イザヤ・ベンダサンの筆法で表現すれば、日本人の農薬観に「日本教」が存在するということである。
| まえがき | 07:45 | comments(0) | - | pookmark |
まえがき 15
 ロンドンで、「石油蛋白反対運動」「原子力船寄港反対運動」「田中金権内閣批判」を取り上げて、日本マスコミがこれらの反対運動の先頭に立って扇動するのは、科学常識の欠落とワシントンポストのような国際的ステータスが欲しくなったからだと、酷評している記事を見たが、科学常識の欠落という批判は考えられなくもない。
 一流マスコミ記者と自任しても、元を礼せば、目本の歴史観のない戦後教育を受けた子供が年を取ったに過ぎない。学校教育で合成医薬や農薬の発明時の科学思想の飛躍的転換について教えられたことが無く、記者になった後も、社会のなかで知る機会がなければ、子供の頃の思い込みに左右される可能性なきにしもあらずである。
| まえがき | 07:34 | comments(0) | - | pookmark |
まえがき 14
 それが、日本も遅れ馳せながら、昭和四十六年に、農薬登録条件を欧米先進国なみに改訂したあとの昭和五十年になって、日本マスコミは、農薬そのものを悪とする、常識で考えられぬ魔女狩的反農薬キャンペーンを開始したのである。口火を切った朝日新聞の狙いは何処にあったのか、私には、どう考えても見当がつかない。
| まえがき | 08:17 | comments(0) | - | pookmark |