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ある伝説的隠居研究者の回想ブログ

アルゼンチン見聞録(地球の裏側の生活)最終章
 空港に出迎えた紳士達が案内してくれた、ラプラタ川遡上の旅や、タンゴで有名なカミニートの港町など、まだまだいろいろな楽しい思い出があるがこの辺でやめる。
 熊に抱かれたようなアルゼンチン式の別れの挨拶に驚いた思い出を最後に、おおらかに二週間を過ごした草原の国をあとに、後ろ髪を引かれる思いで飛び立ったのである。

| アルゼンチン見聞録(地球の裏側の生活) | 09:55 | comments(0) | - | pookmark |
アルゼンチン見聞録(地球の裏側の生活)20
 アルゼンチンの線香の製造技術は全く独自で参考になるものであった。イタリア系のスパゲティの技術屋と地元のソーセージの技術屋が共同で編み出したとの話であったが、単発式でものすごいスピードで型押しする方法であった。
 日本では、将来性なしと見捨てられた原理であるがなかなかのものであった。それより驚いたのは、日本のメーカーが駄目だと太鼓判を押していた、小麦粉を大量に配合した臭質の線香を製造していたことであった。日本に帰って、社内の線香博士に直交配列の実験計画法で検討させたところ、ピンポイントのような最適条件を選んでいた。地球の裏側に逆転の発想があったわけである。
| アルゼンチン見聞録(地球の裏側の生活) | 08:04 | comments(0) | - | pookmark |
アルゼンチン見聞録(地球の裏側の生活)19
 驚いて引き上げて、フロリダ通りをミニスカートの上に、申し合わせたようにロングコートを羽織って歩く、目の醒めるような八頭身美人を鑑賞してホテルに戻った。
 あの日にクーデターで大統領が失脚したことを知ったのは出国してからだった。人々は大統領官邸の周辺だけを除いて、いつもと同じように夜は着飾って歩き、バスもタクシーも終夜走っていたのである。
| アルゼンチン見聞録(地球の裏側の生活) | 07:47 | comments(0) | - | pookmark |
アルゼンチン見聞録(地球の裏側の生活)18
 朝十時に出動してみると皆九時から仕事をしていた。一体、いつ寝るのか不思議である。ビーフを吃驚するほど仕込んで高麗鼠のように仕事をして、昼寝して夜中に遊ぶ、二十四時間フル稼働の生活が地球の裏側で行われているのである。
 私のホテルはピンク色で有名な大統領官邸前の広場を隔てた向かい側にあった。いつも賑やかなのであるが、その日は人影がまばらだったのでカメラをぶら下げて玩具の兵隊のように立っている衛兵の写真を撮りに出た。写真を撮ってから建物の裏に回ろうとしたら玩員の兵隊に大声で呼び止められた。目の前に完全武装した兵士数名が機関銃を官邸に向けて伏せているのである。迷彩服に鉄兜、鉄兜に木の葉を付けて伏せているので全然気付かなかった。
| アルゼンチン見聞録(地球の裏側の生活) | 11:29 | comments(0) | - | pookmark |
アルゼンチン見聞録(地球の裏側の生活)17
 私の出勤時間は午前九時から午後一時までにしていた。会社はそれから四時間の昼休みがあって、会社の仕事が終わるのは午後八時のようであった。町のレストランの開店は午後八時、ホテルのレストランは十時であった。それまで食事がしたければ、サンドイッチ屋か中国料理屋へ行く。一時からは八時まですることが無い日は間が持たなくてよくお世話になった。タンゴ劇場のオープンは午後十時、ナイトクラブも同じで朝四時まで騒いでいる。人々は着飾ってこの時間帯に出歩くのである。バスもタクシーも二十四時間走っている。かといって、昼間も繁華街はにぎやかである。帰国近くに二度送別会をしてくれたが、午前○時開始で終わったのが三時であった。
| アルゼンチン見聞録(地球の裏側の生活) | 10:36 | comments(0) | - | pookmark |
アルゼンチン見聞録(地球の裏側の生活)16
 アルゼンチンでは、「おはよう」を「ブエノスディアス」という。親しい人には、「ブエノ」とか「ディアス」と声を交わす。日本語で言えば「おっす」というようなものである。私も出勤の翌日から「おっす」の仲間入りをした。
 工場の中にいるものはどうせ仲間だという意識があるのか、顔を合わせば、「ブエノ」とか「ディアス」とか声を掛けてくる。これもなかなか気持ちの良いものである。ブエノスアイレスとは「臭い空気」という意味であるがまさに臭い空気であった。
| アルゼンチン見聞録(地球の裏側の生活) | 10:14 | comments(0) | - | pookmark |
アルゼンチン見聞録(地球の裏側の生活)15
 ミニをはいて電車に腰掛けて、裾を十秒ごとに引っ張っている姿は確かに変である。
 従業員数百人ほどの会社であったが、一度、集合がかけられて、誰もいなくなった。することが無いので集会に出席させて貰った。
 何の集会かよくわからなかったが、最後に従業員が一人ずつ呼ばれて社長からリボンで飾られた箱をうれしそうに貰っていた。開いてみると、貰ったものはチョコレートで、貰った人はその月に誕生日を迎える従業員ということであった。集会は和気あいあいとした雰囲気が感じられて、家族主義的経営も日本だけのお家芸でないことを知ったのである。
| アルゼンチン見聞録(地球の裏側の生活) | 07:40 | comments(0) | - | pookmark |
アルゼンチン見聞録(地球の裏側の生活)14
 オランダは自転車の国でミニスカートが大勢自転車で通勤している。ミニが流行して間もない昭和四十二年頃だったが、車のフロントガラスに押し寄せてくるカラフルな津波に開口して、ローレライの歌のように男が皆交通事散を起こしていなくなるゾ!、と、オランダの女の子をからかったところ、ミニスカートをして裾を気にするのは、オランダでは病気持ちと誤解されるだけ、と反撃されて成程と感心したことがある。彼女達はサイクリングの時は金色や銀色の下着をつけて、さらに眩しくして男達を迷わせて楽しんでいた。責任は持てないが、迷わせて楽しむことがミニスカートの本場の衣裳哲学かもしれない。
| アルゼンチン見聞録(地球の裏側の生活) | 17:43 | comments(0) | - | pookmark |
アルゼンチン見聞録(地球の裏側の生活)13
 一寸驚いたことは、彼女達に作業を指図すると歩くということはなく、走って危険のないところは、必ず小走りで走っていた。動作も無駄がないように心がけてミニスカートの裾を気にする様子は全くなかった。日本人は働きすぎと自認しているが仕事場を小走りする女の子は見たことがない。漫然と仕事して時間をかけすぎているだけのことのような気がする。統計だけで考えているととんでもない結論になる。
| アルゼンチン見聞録(地球の裏側の生活) | 07:45 | comments(0) | - | pookmark |
アルゼンチン見聞録(地球の裏側の生活)12
 ビーフが主食の国ではお多福が美人になる。地球の裏側まで来ると思いがけないことが起こる。日本であきらめていたラッキーが、禿げ、でぶ、眼鏡の中年にも起こるかもしれない。ばら色の夢もあと一週間限りとは、かえすがえすも残念だった。
 工場の女の子は勤務時間中は実によく働いた。私服の上に緑色の実験衣の様なものを着て高麗鼠のように走り回っていた。ミニスカートが流行していたためと思うが、緑色の実験衣の裾がスカートと同じ長さになるように、膝上一〇センチくらいに揃えられていて、見るからに微笑ましく可愛らしい感じだった。
| アルゼンチン見聞録(地球の裏側の生活) | 08:19 | comments(0) | - | pookmark |