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ある伝説的隠居研究者の回想ブログ

参尽の旗印 最終章
 参尽という一言葉は使われていなかったが、中身は参尽そのものである。大宅氏は、六十歳後の人生の旗印に、「参尽」を掲げたことになる。
 このあと、何が出るのだろうと考えていたところ、大宅評論の不滅の金字塔とも言うべき、「世界の裏街道シリーズ」が、続々と出版されたのである。
「大宅壮一にして然り、いわんや、わいごときにおいてや」法然の教えを信じて念仏をとなえて、地獄に落ちても後悔しないと、弟子にかたった親鸞上人の故事にあやかり、早死にすることになっても構わない、死ぬまで、「参尽」を掲げて行こう、と考えているのである。
| 参尽の旗印 | 11:42 | comments(0) | - | pookmark |
参尽の旗印 6
 参尽という言葉がある。参尽とは、三つの事を尽くすという意味で、昔の日本人は、参尽を人生の目標にした、とか、楽しみにしたとかいう話がある。
 尽くすべき三つとは、天下の良い本を読み尽くす、天下の良い人と語り尽くす、天下の好山水を見尽くすことである。また、参尽は、人間完成の修業法とも言われ、一流を志す者は、参尽を念頭に諸国慢遊の旅に出たとも言う。
 評論家の大宅壮一氏は「ソ連の裏街道」という著書の序論で、「今年で六十歳を迎えたので、改めて、今後の人生について考えた。これからは意識して沢山の本を読み、多くの人に会い、知らない土地に出掛けて、新しい視野で書く決心をした」と書かれていた。
| 参尽の旗印 | 09:39 | comments(0) | - | pookmark |
参尽の旗印 5
 これに対して、メーカー会社のトップクラスの人は、一般に、会う人は原料や製品の取引先や部下が多くて変化に乏しい。専門業界で一流である事が必須なので、読書は、ハードな本が多い。商社が面倒をみてくれるので、出張は少なく、変化もあまりない。
 定年後は、工業技術の進歩のきびしさが頭にあるので、若い人の邪魔をしないように、静かに碁らすか、裏方のような仕事で満足する人が多い。
 何かの本で読んだが、大学教授には定年後にボケる人がいるが、開業医や政治家、特に町内会の世話をしている人にはボケは無いそうである。この違いと、同じ理由で説明出来るということである。
| 参尽の旗印 | 11:10 | comments(0) | - | pookmark |
参尽の旗印 4
 土井さんが、先輩の最高齢者であるから、「長寿の秘訣は読書」と叫びたい気がするが、それでは、みも蓋もないので、もっともらしく、肉付けする。
 上位に銀行グループが揃って集まり、下位にメーカーグループが集まっている様子を見ると、まず、思い浮かぶことは、定年後の生活に違いがあるということである。
 銀行の本店部長以上の人の仕事は、いろいろな人に会うことだろう。それも、色々な業界のトップクラスの人であるから、いろいろな業界の新しい本や資料を読んで準備する必要がある。また、あちこちと出張することが多い。
 人に会い、本を読み、旅行することが仕事である。この様な仕事をしてきた人は、定年後も会話や読書や旅行を続ける生活をしていると想像される。

| 参尽の旗印 | 10:51 | comments(0) | - | pookmark |
参尽の旗印 3
 六十歳から八十歳迄の二十年間で二倍、八十歳から九十歳迄の十年間で八
倍と、平均寿命を越えてから、生存率に非常に大きな差がついてくる原因は
何だろうか。現役時代の給料や待遇や労働案件に関係があるとは考えられな
い。
 この問題提起をされたのは元、住友化学社長の土井正治氏で九十九歳の時
だった。
 土井正治氏は、私が住友化学に入社した時の社長で、新入社員の心得とし
て、「毎日三十分専門外の本を読む習慣をつけよ」という、一寸変わった訓
示をされた人である。
 こんなことを、執念深く覚えているのは、おかげで、家中本だらけにな
り、どうしようもなくなったからである。
| 参尽の旗印 | 21:02 | comments(0) | - | pookmark |
参尽の旗印 2
 九十歳生存率で平均値(三・○五パーセント)を上回る会社は、銀行、海上火災、生命、金属の僅か四社に過ぎず、しかも、銀行、海上火災、生命の三社は群を抜いて高くて、生存率は五パーセントを示し、金属は平均値すれすれであった。
 低い会社は、板硝子、軽金属、電工、化学、鉱山等で、この六社の平均値は〇.六パーセント、中間は、信託、電気で、一パーセント台であった。
 ここで注目されることは、上位三社と下位六社の間に、八倍もの開きがあることである。そこで、念のために八十歳の生存率を調べた。全体の平均値は一三・七パーセント、上位三社の平均は一七・七パーセント、下位六社の平均は九・五パーセント、約二倍の開ぎであった。
| 参尽の旗印 | 09:40 | comments(0) | - | pookmark |
参尽の旗印 1
 住友グループの二十二社の本社部長以上で定年退職した人達が集まる親睦会があり、老壮会と名付けられている。いろいろな業種の社会の集まりで、六十歳以上を入会資格にしているので、会員名簿をもとに、会社別に長寿者数を調べることが出来る。
 調査対象を、会員数百人以上の会社に絞ると、十三社、会員総数四千二百九十三人と出た。そのうち九十歳以上は八十八人、(三・○五パーセント)であった。そこで、会社別に九十歳以上の生存率を比較すると、業種別に大きな違いが出てきた。
| 参尽の旗印 | 08:15 | comments(0) | - | pookmark |