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ある伝説的隠居研究者の回想ブログ

農薬批判論者の問題点 最終章
 ここで、完結する予定であったが、このままでは水和剤に対する不安が高まるので三十年前のスミチオン水和剤の改良について述べる。
 水和剤は散布したあとで乾燥すると粉末が飛び散るので危険であることを指摘したが、現在の水和剤はその心配はないと考える。種明かしをすると、スミチオン水和剤は水の中に分散すると、スミチオンは直ぐ粉未から離れて水の中に溶け込み、植物に吸収されるようになっている。それ故、乾いた粉末は抜け殻で農薬は含まれていない。この改良でスミチオン水和剤はスミチオン乳剤と防除効果は同じになった。スミチオン水和剤はその時に全国的に処方統一したので心配無用である。三十年前に全国のメーカーに公開したので殆どの会社で利用している。効力がよくなるので他の農薬にも応用されているようである。それ故、濃厚粉末が飛散することはないと思う。
 スミチオン水和剤は、WHOのマラリヤ防除用DDT水和剤の後継者に指定されて、世界各国で使われている。

| 農薬批判論者の問題点 | 19:18 | comments(0) | - | pookmark |
農薬批判論者の問題点 17
 水和剤、散布量、散布回数、暴露日数、果樹園という開鎖的空間、浮遊する濃厚粉末の空中濃度、これらの要因を積み上げると、想像を絶する過酷な環境が浮かび出る。
 農村医学界は現実に目覚める必要がある。落葉果樹栽培地帯の農民は農薬を失えば生きる道はないと言っても過言ではないのである。おうむのように、無意味な農薬批判を繰り返さずに、この文明の利器を如何に安全に農村で使わせるかを研究すべきである。
 外国では人口密集地の果樹園に、農薬水和剤の散布を許可しているか調査すべきである。また、光る林檎の何処が問題か主婦連に問うべきである。マスコミもワイドショー文化人の発言に見識を持って対応する人材を配置すべきであろう。
| 農薬批判論者の問題点 | 11:06 | comments(0) | - | pookmark |
農薬批判論者の問題点 16
 流行の農薬批判に夢中になって、農薬を攻撃することだけに気を取られて、現場を見ない研究者は何も解決出来ない。現場を見て問題点を摘出し、改善に努力をしても、慢性中毒問題が発生するのであればマラソンの問題であるが、マラソンでも中毒問題が発生するような世界に例を見ぬ環境を放置している事には全然目を向けずに問題点をすりかえているのである。日本のマスコミも同じ事である。当事者として真剣に問題に取り組んでいる専門家の意見を忌避して、いかがわしい意見ばかりに肩入れしているように見える。
 落葉果樹栽培地帯の小字生は、慢性毒性試験の影響レベルのラットのように、苛酷な環境に放置されて観察されているのである。

| 農薬批判論者の問題点 | 14:05 | - | - | pookmark |
農薬批判論者の問題点 15
 小学生の通学路が果樹園を通るとすれば、百日以上にわたって浮遊している乾いた水和剤の粉末を吸入しながら通学していることになる。
 こんなに苛酷な農薬汚染環境が放置されている地域が世界の何処にあるだろうか。学会論争の場でマラソン中毒説否定論者が、現実に存在するとは考えられないと発言した想像を絶する苛酷な農薬汚染環境が、落葉果樹栽培の中心地の佐久市周辺に実在するのではないか、というのが私の直感であったのである。
 そう考えるとマラソン中毒説も否定説も両立して辻褄が合うのである。
 小学生達の眼の障害はマラソンをはじめとする有機燐系殺虫剤の責任問題ではない。光った林檎や葡萄を買わない日本の主婦達に根本的な原因があり、訳の判らぬ言説を流して恥じないマスコミにあるのである。
| 農薬批判論者の問題点 | 12:50 | comments(0) | - | pookmark |
農薬批判論者の問題点 14
 次に散布回数が異常に多いことも注目される。果物が虫食いになっておれば元気のいい無農薬論者でも買わないだろう。収穫した果物が虫食いになれば商品価値はゼロになるので、農民は必死になって殺虫剤散布をすることになる。
 それ故、落葉果樹栽培地帯の組合は果樹試験場の専門家と相談して、毎年、病害虫防除の為の年間防除暦を作成して、各農家に配布して散布の時期や使用薬剤を指導することが行なわれている。
 最近の防除暦は見ていないので判らないが、佐久市民病院の発表が行なわれた頃は、年間十数回の散布が指令されていた。当然のことであるが、散布時期は梅雨頃から収穫期に集中していた。
| 農薬批判論者の問題点 | 07:55 | comments(0) | - | pookmark |
農薬批判論者の問題点 13
 水田一反(一○アール)当たりの、農薬水希釈液の散布量は、一○○リットルが標準で、それ以上散布することは無いと言って良い。昔ドラム缶を半切りにして水で薄めたからだという人もいるが、一○○リットル散布すれば十分であることが確かめられている。用いる乳剤は一○○ccが標準である。千倍に薄めて使っているわけである。
 果樹園に対する散布量は、果樹の大きさ、葉の繁り具合によって変わってくる。全ての葉の裏表を完全に濡らさないといけないので、はっきりとは言えないが、夏になると、一反当たり、千倍水希釈液、四○○リットルから六○○リットルくらいといわれている。水和剤希釈液であるから、乾いた後で風がそよげば大変な量の農薬濃厚粉未が浮遊している事が想像される。
| 農薬批判論者の問題点 | 08:58 | comments(0) | - | pookmark |
農薬批判論者の問題点 12
 泥水を机の上にこぼして乾いた後も同じように膜を作るが、一寸の振動で膜は直ぐ壊れて粉になり風が吹くと飛び散る。果樹の葉の表面に散布された水和剤も同じ事で、乾いた後で風が吹けば粉になって果樹園の中で浮遊する。そして、果樹園で浮遊している粉は、四○パーセントから二五パーセントの農薬原体を含有しているのである。
 パラチオン乳剤が許可されて水和剤が禁止されたのは、果樹園にパラチ才ン乳剤を散布した後で果樹園を通っても問題はないが、水和剤の場合は死亡事故を起こすので製剤禁止にしたのである。外国の林檎が光っているのは果樹園では乳剤を使うことが当然とされているからである。次に、落葉果樹地帯の農薬散布について述べる。
| 農薬批判論者の問題点 | 08:00 | - | - | pookmark |
農薬批判論者の問題点 11
 水和剤は原体が画体の場合に合理的な剤型であるが、液体でも水和剤に製剤化出来る。その方法は、液体の原体を、珪藻土、ベントナイト、粉末のシリカゲルのような、吸油性の粉未に吸収させて、これに分散剤を配含して製剤化する。マラソン原体は液体であるのでこの方法で水和剤が作られる。原体が液体の場合の水和剤は、四○パーセントから二五パーセント製剤が多い。
 水和剤が乳剤より危険な理由は、果樹に散布された後で乾いた時のことを考えると直ぐ判る。
 牛乳をテーブルの上にこぼして乾いた後を見ると薄い白い膜になっていて、風が吹いても膜が壊れて飛び散る事はない。果樹の葉の表面に散布された農葉乳剤も同じことで、葉の表面に薄い膜を作って風が吹いても飛び散ることはない。
| 農薬批判論者の問題点 | 07:47 | comments(0) | - | pookmark |
農薬批判論者の問題点 10
 最初に水和剤という製剤について簡単に説明する。
 化学合成農薬の原葉(専門的には原体という)は、油状の液体か、又は、固体で少数の例外を除いて水には溶解しない。しかし、小量の原体を広い農場に散布機を使って均等に散布するためには水で薄めることが必要である。原体は水に溶けないので薄め方として二つの方法がとられる。第一の方法は、水で薄めたときに牛乳のような乳濁液になるように製剤化する方法である。この様な剤型を乳剤と呼んでいる。
 第二の方法は、水で薄めたときに泥水のような懸濁液になるように製剤化する方法である。この様な剤型を水和剤と呼んでいる。
| 農薬批判論者の問題点 | 10:45 | comments(0) | - | pookmark |
農薬批判論者の問題点 9
 林檎や葡萄の表面が粉を吹いたように見える、あの粉の本体は細かい鑞の粒で、非常に溶けやすい性質がある。それ故、乳剤を散布すると、表面の鑞の粒が乳剤のなかに含まれている溶剤に溶けて洗い流されて表面が光る。外国の林檎や葡萄の光沢が強いのはその為である。水和剤は溶剤を含まないので表面の鑞の粒を溶かさない。これが日本の落葉果樹農家が水和剤しか便わない理由である。
 これで、水和剤多用の圧力団体は日本の主婦であり、黒幕はテレビらしいことが明らかになったと思う。次に、本論の慢性中毒の原因について考えてみる。
| 農薬批判論者の問題点 | 16:22 | comments(0) | - | pookmark |