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ある伝説的隠居研究者の回想ブログ

戒模擬勤創造 最終章 勝者と成るための不滅の金言
 私はその時、敗戦を予見して教鞭を捨てる決意をかため、全霊を傾けて戦後の再生の道を説いていることを直感して、水を浴びたように慄然としたことを覚えている。

 笠鳥校長の予言通り、その年の夏から戦局は日増しに傾き、二発の新型爆弾の攻撃を受けて全ては画餅に帰したのである。

 戒模擬勤創造の扁額は、笠鳥校長が去られた後も懸けられていたのであるが、戦後の失火で消失したことば誠に残念である。

 私がその時以後の庄右の銘にしたこの創造の志の言葉は、創造と変化の流れとしての「時」が存在する限り、人生の勝者と成るための不滅の金言であると信ずる。日本人がこの金言を忘れた時、この国は没落する。

| 戒模擬勤創造 | 07:04 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
戒模擬勤創造 2 模倣の果ては負け
 要するに模倣しないということである。模倣を止めれば自然界と対峙することになり、勝手に独自の考えがでてくる。
 それを追求することが創造的な研究になる。木村先生はこの様におっしゃっておられることを知って深い感銘を受けた。 
 そこで、本校から創造的人材が輩出することを念願して水沢緯度観測所へ行き、特にお願いしてこの揮毫を戴いてきたのである。

 笠鳥校長は翌年の春に校長の職を辞されて郷里の福井県に帰られたのであるが、その時に、次のような訓話をされて懐然とした記憶がある。
 日本はアジアの諸国を植民地から解放して共存共栄をはかることを目標にして戦っているが、勝たなければ絵に描いた餅である。歴史をみると兵器の創造にすぐれたものが戦争に勝っている。模倣するものに勝利はない。どんなに苦しくても創造の志を放棄してはならない。創造に励むものに道は必ずひらける。
| 戒模擬勤創造 | 08:13 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
戒模擬勤創造 1 栄える者と滅びる者に捧ぐ
 昭和十七年四月に私は石川県立七尾中学に入学した。入学して間もない頃と思うが、講堂の正面の壁に真新しい肩額が掲げられた。その頃は何処の学校でも、忠君愛国、とか、八紘一宇、というような言葉の額を掲げることが流行のように行われていたが、何故かその額には、戒模擬勤創造、と書かれてあった。

 暫くして、笠鳥信太校長は講堂に生徒を集めて訓話をされた。要旨は次のようだった。 この言葉を揮毫した木村栄先生は水沢緯度観測所長で、Z項の発見、という世界的な研究を発表した人である。模倣しかしない日本人のなかにこんな素晴らしい人がいたのか、ということで外国で評判になっている。

 明治以来、日本人は科学分野では欧米先進国には太刀打ちできないと思い込んで、模倣や追随ばかりしている学者が多い。
 こんな事では永久に太刀打ちできない。先ず模倣を止めなければならない。
 日本人は創造力が無いから模倣するという人がいるが、それはあやまりである。模倣するので創造力を発揮できないのである。創造するということは、あらかじめ難しく考えたり、誰もしなかったことをしなければならぬということではない。
| 戒模擬勤創造 | 00:31 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |